インデックス投資は最強のドリームチーム

 株式投資を始めてみたいけど何をすればいいのかわからない。そんな方はインデックス投資を始めましょう。今日はなぜインデックス投資をするべきなのかを考えてみます。

 

アクティブ投資、インデックス投資

 株式投資には大まかに分けてアクティブ投資とインデックス投資があります。株式投資と聞いて何を想像するでしょうか。いくつものモニターでチャートを映し出して、株の売り買いを繰り返すようなイメージを持っている方もいるかもしれません。そのような投資はアクティブ投資と呼ばれます。市況や企業の業績予想に合わせて個々の株の売り買いを能動的(=アクティブ)に行うのがアクティブ投資家です。また投資信託と呼ばれる金融商品にも、アクティブ型のファンドがあります。アクティブ型投資信託では、ファンドマネージャーが顧客から預かった資産を運用してくれます。すなわち、投資のプロが代わりに資産配分(=ポートフォリオ管理)やリスクコントロールをしてくれるのです。

アクティブファンドは夢の商品…?

 アクティブ投資信託を買うだけで、一流のバッターがあなたの代わりに打席に立ってくれます。これほど心強いことはない、ホームラン間違いなしだ、と思うことでしょう。しかし、忘れがちなのはピッチャーもプロ(もしかしたらサイ・ヤング賞投手かも)だと言うことです。今や市場取引のおよそ9割が機関投資家(プロ)により行われています。あなたが選んだファンドマネージャーはプロに勝てるプロでしょうか?

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  一方、インデックス投資では指数に組み込まれた銘柄全てを購入します。個々の銘柄を売買するアクティブ投資とは対照的です。例えばS&P500へのインデックス投資をした場合、あなたは米国の主要な企業500社の株主となります。S&P500に採用される銘柄を丸ごと買うため、その運用成績はS&P500の指数(=インデックス)に連動します。

 下記のグラフはS&P500の長期チャートです。過去30年間(1988~2018年)の間におよそ+1,000%以上の伸びを示しています。年率に換算すると8%台で成長していることになります。1990年代後半のドットコムバブル崩壊、および2008年のリーマンショックの時期を含めてもこれだけの成長をしているのは驚きです。

 

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一流のプロにタダ働きしてもらう

 S&P500などの値動きは世界のトッププロ達の総意とも言えます。彼らは非常に優秀かつ努力家で、企業の真の価値を分析することに心血を注いでいます。その結果として形成される市場の価格はほとんどの場合において合理的です(効率的市場仮説)。インデックス投資を行うことで、私たちは彼らのような何千にものトッププロをタダ働き同然で雇うことが出来るのです。

 

最後に

 もし投資信託を購入しようとしているのであれば、ぜひインデックス型をやってみたらいかがでしょう。インデックス型投信はアクティブ型と比較して以下の優位点があります。

  1. 運用コストが2~3%低い
  2. 長期リターンでほとんどのアクティブファンドを上回る
    (※主に上記1の差が大きく効いてくる)
  3.  ファンドマネージャーの能力に左右されない

 インデックス投資の有効性についてさらに詳しく知りたい方は下記の書籍も面白いですよ!